作品紹介
『三毛猫ホームズの推理』は、赤川次郎の大人気ミステリー小説シリーズ第1作を映画化した作品です。1996年にテレビ朝日系列で放送され、その後約30分の未公開映像を加えたディレクターズ・カット版が1998年に劇場公開されました。監督は『転校生』『時をかける少女』などで知られる大林宣彦が務めています。
警視庁捜査一課の刑事・片山義太郎(陣内孝則)は、北海道・函館にある名門女子大「森崎学園」で起きた女子大生殺害事件の捜査に派遣されます。表向きの任務は背後に絡む売春組織の解明でしたが、やがて第二の殺人が発生。片山は森崎教授の飼い猫・ホームズの導きを得ながら、複雑に絡み合った事件の真相に迫っていきます。
原作シリーズ第1作ならではのペシミズムに満ちた色合いを持ちつつも、大林宣彦監督独特の映像美と、陣内孝則のコミカルな演技が融合した独特の世界観が魅力の作品です。葉月里緒菜、山本未来、平幹二朗、井川比佐志ら豪華キャストが脇を固めています。
話題になったポイント
大林宣彦監督×赤川次郎の異色コラボ
日本映画界の巨匠・大林宣彦が赤川次郎のベストセラーを映画化するという話題性は大きく、ファンタジックな映像表現とミステリーの融合が注目されました。大林監督ならではの映像美が函館の風景と見事にマッチしています。
函館を舞台にした美しいロケーション
北海道・函館の街並み、坂道、港、教会など、異国情緒あふれる函館の風景が全編にわたって美しく撮影されています。函館空港から始まり、湯の川温泉、幸坂など、函館の名所が数多く登場します。
陣内孝則のコミカルな刑事役
陣内孝則が演じる片山義太郎は、女性が苦手でおっちょこちょいな刑事というキャラクター。原作の持つユーモアを見事に体現し、三毛猫ホームズとの絶妙な掛け合いが楽しめます。
ロケ地ガイド
北海道・函館エリア
- 函館空港:片山が函館に到着するシーンで登場する空の玄関口
- 函館大学:物語の舞台となる女子大「森崎学園」のロケ地
- 幸坂:函館の美しい坂道でのシーン
- 函館湯の川プリンスホテル渚亭:湯の川温泉エリアでのロケ地
- 臨海研究所(旧函館西警察署):歴史的建造物を活かしたシーン
- 喫茶「ペンギンズバレー」:登場人物が訪れる喫茶店のシーン
- 戸倉中学校:学校関連のシーンで使用
- 湯の川団地:函館郊外の住宅地シーン
- クランクのある道路:印象的な道路シーン
千葉県・埼玉県エリア
- あすみが丘ふれあいの広場公園:千葉でのロケシーン
- 千葉県国際総合水泳場:大型施設での撮影シーン
- 野本隧道:トンネルを使った印象的なシーン
- 川口市立グリーンセンターのシャトー赤紫:埼玉での撮影ロケ地
- 埼玉県立三郷工業技術高等学校:学校シーンの撮影地
東京都エリア
- AU coju:東京都内での撮影シーン
- JR八王子駅:駅のシーンに登場
- シャーロックホームズ:探偵つながりの名前を持つ東京のロケ地
聖地巡礼のおすすめルート
函館坂道散策コース(半日)
函館空港に到着後、まず函館大学で映画の舞台となった学園の雰囲気を味わいます。その後、幸坂をはじめとする函館の美しい坂道を散策。臨海研究所(旧函館西警察署)の歴史的建造物を見学し、喫茶「ペンギンズバレー」でコーヒーを楽しむコースです。
湯の川温泉満喫コース(1泊)
函館湯の川プリンスホテル渚亭に宿泊し、映画の雰囲気を体感。湯の川温泉で旅の疲れを癒しながら、周辺の湯の川団地エリアも散策。翌日は函館市内の坂道や教会エリアをゆっくり巡るプランがおすすめです。
関東ロケ地めぐりコース
東京・千葉・埼玉に点在するロケ地を巡るコース。川口市立グリーンセンターやあすみが丘ふれあいの広場公園など、函館以外のシーンが撮影された場所を訪れ、映画制作の裏側を感じることができます。
視聴者の声・評判
評価スコア
赤川次郎の原作ファン、大林宣彦監督ファン双方から注目された作品です。原作シリーズの中でも第1作特有のシリアスなトーンが特徴で、後のシリーズの明るい作風とは一線を画しています。
好評だったポイント
「大林監督の映像美が函館の風景と見事にマッチしている」「陣内孝則の片山役がコミカルで楽しい」「函館の街並みが美しく撮影されていて旅行に行きたくなった」「赤川次郎作品の映像化として完成度が高い」といった評価が見られます。また「葉月里緒菜の透明感のある演技が印象的」「大林映画らしいファンタジックな雰囲気がミステリーと融合している」と、映像作品としての独自性を評価する声も多くありました。