作品紹介
『スリル!〜赤の章・黒の章〜』は、2017年2月22日から3月19日までNHK総合・BSプレミアム連動枠で放送された全8話の連続ドラマです。「赤の章」と「黒の章」に分かれた連動構成のスリラー・サスペンスで、「赤の章 警視庁庶務係ヒトミの事件簿」(全4話)の主演は小松菜奈(中野瞳役)。共演に小出恵介(外河猛刑事役)、山本耕史(白井真之介弁護士役)、三浦貴大、鶴見辰吾、近藤芳正、平田満、津川雅彦など。「庶務係の若い女性が、犯罪者の心理を見抜いて事件を解く」異色の警察ドラマです。
警視庁の総務部会計課で、捜査経費の領収書をチェックする庶務係員・中野瞳(小松菜奈)。父親が天才詐欺師だった影響で、犯罪と犯罪者の心理に異常に詳しい彼女は、推理力と行動力で次々と事件を解決していく。第1話、長澤めぐみの遺体発見事件で、外河猛刑事(小出恵介)と運命的な出会いを果たす。第2話以降、瞳は外河と弁護士・白井真之介(山本耕史)と連携しながら、警視庁内の謎の事件群に挑んでいく――。後の「黒の章」では、瞳の父親・森岡三郎の天才詐欺師としての過去にも踏み込んでいきます。
監督は若松節朗・西谷弘、脚本は橋部敦子。NHK総合(赤の章)・BSプレミアム(黒の章)の連動という挑戦的な構成と、警視庁庶務係というニッチな職場を舞台にした設定が話題に。小松菜奈の透明感と知性のある演技が、「庶務係から事件を解く異色のヒロイン」を成立させ、若き犯罪心理学少女として高評価を獲得しました。警視庁、武蔵野徳洲会病院、神宮外苑のイチョウ並木、東雪谷の坂、鶴見川など東京・神奈川を縦横に活用した本格ロケが見どころです。
話題になったポイント
小松菜奈の連ドラ単独主演
当時20歳の小松菜奈が、本作で連ドラ単独主演を務める。透明感とミステリアスな雰囲気を併せ持つ彼女の魅力が、「警視庁庶務係の犯罪心理に詳しい女性」という独特の役柄に完璧にマッチ。本作以降、女優としての評価が一段上がり、後の『来る』『さくら』『ばるぼら』『余命10年』などにつながる重要作です。
NHK総合×BSプレミアム連動企画
「赤の章」(NHK総合)と「黒の章」(BSプレミアム)の連動構成という挑戦。同じキャラクターが異なる事件を異なるチャンネルで解決していくという珍しい形式で、NHKの実験的なドラマ制作の象徴的作品となりました。
橋部敦子脚本の精緻なミステリー
『救命病棟24時』『僕の生きる道』『ガリレオ』など名作で知られる橋部敦子が脚本。警察組織の裏側、犯罪心理、家族の絆を絡めた精緻なミステリーが、視聴者を引き込みました。
ロケ地ガイド
警視庁・捜査エリア
本作の主要拠点。
東京・事件の舞台
赤の章の各事件現場。
- 空き地:東京都、第1話の長澤めぐみ遺体発見場所。
- bar&dining KITSUNE:東京都、第1話の聞き込みバー。
- 武蔵野徳洲会病院:東京都、第1話の三ツ原総合病院。
- 浄光寺:東京都、第1話の後藤明子の転落場所。
- 新宿中央公園西側の十二社通り:東京都、第1話の外河の運転シーン。
- 神宮外苑のイチョウ並木:東京都、第2話の中野瞳の手帳シーン。
- 恵比寿南二公園:東京都、第2話の辻山公園。
- 国会前庭洋式庭園:東京都、第2話の倉本進の尾行シーン。
- 東雪谷3丁目の坂:東京都、第3話の中野瞳と父のグリコ遊びの坂道。
- タカノスマイル江東営業所:東京都、最終話の霧島パートナーズ。
- 道路:東京都、最終話の外河と黒岩の尾行場所。
- すずかけ公園:東京都、最終話の片岡電話シーン。
神奈川・千葉エリア
- 鶴見川の河原:神奈川県、第1話の小坂義男遺体発見の村瀬川下流。
- ホテル銀河:千葉県、第3話の大洋国際ホテル。
- ビューティー&ウェルネス専門職大学:神奈川県、最終話の品川・八木田厚生会館。
聖地巡礼のおすすめルート
都心・捜査コース
東京メトロ国会議事堂前駅から警視庁→国会前庭洋式庭園→神宮外苑のイチョウ並木と巡る都心捜査ルート。
東雪谷・グリコ遊びコース
東急池上線洗足池駅から東雪谷3丁目の坂を訪ねる名シーン聖地巡礼。中野瞳の幼少期の思い出を辿れます。
視聴者の声・評判
評価スコア
NHKドラマとして高評価。「小松菜奈の連ドラ主演として成功」「橋部敦子脚本の精緻なミステリー」と評価され、若手女優の代表作の一つに数えられます。
好評だったポイント
「小松菜奈の透明感と知性」「小出恵介の刑事役」「山本耕史の弁護士」「橋部敦子脚本の精緻」「警視庁庶務係という独自設定」「赤の章×黒の章の連動企画」「NHKドラマの実験性」といった感想が並び、若手女優の代表作として記憶されています。